ラインケアが社員のメンタルを守る



こんにちは。サテライトラボ担当の久米川です。


貴社では、社員のメンタルヘルスケアについて、どのような対策・対応をとっていらっしゃいますか?


昨今、業務や職場での人間関係のストレスからメンタル不調に陥り、うつ病などの精神障害や自殺に至るケースがニュースで報じられることも多くなっています。うつ病による休職者の数は推計50万人を超え、自殺者の約4分の1は企業の被雇用者や管理職といわれています。


企業としては、社員のメンタルヘルスケアは喫緊の課題となっています。その対策の中心となるのが「ラインケア」と言われています。今回は、ラインケアとは何か、なぜ重要なのか、どのように実践すればいいのかについて、ご紹介したいと思います。






1.ラインケアとは?


ラインケアとは、職場のメンタルヘルスケアにおいて、部長・課長などの管理者が、直属の部下の相談にのったり、職場環境を改善を行うことをいいます。ラインとは、指揮・命令系統に属する立場という意味で、管理者を指しています。自分自身をケアできるようにするための「セルフケア」と同様、身近な存在である上司のラインケアがメンタルヘルスケアの根幹です。



2.なぜラインケアが重要なのか?


管理者には、従業員に対して指揮や命令を行う権限とともに、部下の心(メンタル)・身体の安全や健康を守る義務も課されています。これを安全配慮義務といいます(労働契約法第5条)。違反すると訴訟に発展する可能性もあり、「忙しくて部下の心のケアをする時間がない」で済ませることはできません。優秀な人材の流出にもつながります。

経営者や人事担当者のみで社員のメンタルヘルスケアに対応することには限界があるので、管理者がラインケアを適切に実行するために、教育の場を提供していくことが必要です。



3.ラインケアの基本姿勢


ラインケアにおける基本姿勢は、早期発見・早期対処です。メンタル不調は、本人も気づかないうちに進行してしまうので、症状が軽いうちに対応できれば、改善することが可能です。


管理者は、日頃から部下とコミュニケーションをとり、それぞれの行動や人間関係、個性、特徴、労働環境などを把握しておきましょう。そうしないと、部下の様子に変化があった場合に気づくことができません。


早期発見のコツとして、有名な言葉にケチナノミヤがあります。

  • ケ=欠勤

  • チ=遅刻、早退

  • ナ=泣き言を言う

  • ノ=能率が下がる

  • ミ=ミスが増える

  • ヤ=辞めたいと言う

ほかにも、

  • 表情が暗い

  • 身だしなみが乱れている

  • 口数が少ない

といったサインがあります。


こういったサインに、早期に対応することはもちろん、メンタル不調にそもそも陥らないための職場づくりが重要です。



4.ラインケアをどのように実践するか?


相談対応

ラインケアの中心は、個別の相談対応です。管理者は部下の話を否定したり、遮ったりせず、できる限り悩みを全て話せるように対応しましょう。相談内容は、個人情報として守秘義務が生じますので気をつけましょう。


管理者だけでは対応しきれない悩みの場合、産業医や産業カウンセラーなどへつなぎます。部下が難色を示した場合は、部下の許可を得た上で、上司がかわりに相談に行くこともできます。


休職者へ対応

部下がメンタル不調で休職した場合、職場復帰を支援することも管理者の任務です。

支援のポイントは以下の通りです。


  • 休職者と定期的に連絡をとる。いつ、どのように連絡するか決めておく。

  • 休職中の社員の行動について、社員として守ってほしいことを伝える。

  • 復職の基準やフローを明示する。

  • 復職時、部署や業務量を再検討する。

厚生労働省の「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」も参考にしてみてください。


休職者の発生は、自社のメンタルヘルスケアに関する課題を洗い出すタイミングということです。対応には真摯に取り組みたいところです。


職場環境改善

2015年12月から、従業員のストレスチェック制度が義務化されました(従業員50人未満の企業は努力義務)。結果を分析し、職場環境の改善に繋げましょう。


職場の物理的レイアウト、労働時間、作業方法、組織、人間関係などの職場環境を改善することで、根本的な解決に向けた取り組みを、人事部と管理者が協同して進めましょう。


国際労働機関(ILO)は1992 年の報告書で19 の事業所のストレス対策事例から、職場レイアウトの改善、人間工学的改善、チームワークや小グループ活動の活性化、作業のローテーション化が効果的であったとしています。



5.まとめ


業務においてストレスがかかる状況は、大なり小なり発生してしまうものです。しかし、過度なストレスに長期的にさらされ続ければ、誰であっても高いパフォーマンスを発揮することは難しくなります。そういった状況を放置すれば、結果的に業績にも悪影響が出るでしょう。


人事担当者としては、管理者に対する研修やeラーニングの提供、情報発信を適切に行い、ラインケアが機能している職場づくりを積極的に進めていきましょう。


《参考》

厚生労働省「こころの耳」




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