アサーションで風通しの良い職場環境をつくる

こんにちは。サテライトラボ担当の久米川です。

悩みの8割は人間関係と言われる現代、適切なコミュニケーションスキルをもつ重要性は高まってきています。特に会社勤めの場合は上司や同僚、取引先などコミュニケーション能力が問われる機会が多いので、関係性に悩む場合も多いでしょう。

では、何に悩むかというと、自分の思っていることをうまく言葉にして伝えられないケースが多いのではないでしょうか。

今回は、そのようなコミュニケーションの悩みに効果的な、アサーションというスキルについてご紹介します。

1.アサーションとは?

アサーションは直訳すると「主張、断言」という意味を持ちますが、コミュニケーションスキルにおいては、「お互いの価値観を尊重しながら主張を伝えること」を指します。

ただ一方的に自分の主張を通すのではなく、逆に相手に遠慮して何も言わないわけでもありません。人には意思表示する権利を平等に持つ、という考えのもと広まったスキルなので、対等な関係が土台となっています。

2.コミュニケーションの3つのタイプ

アサーションにおいて、コミュニケーションには、

  • アグレッシブ(攻撃)タイプ
  • ノン・アサーティブ(非主張)タイプ
  • アサーティブ(理想的)タイプ

の3つがあるとしています。

アグレッシブ(攻撃)タイプ

相手の考えや価値観に関係なく、自分の主張を繰り返し、意見を通そうとするタイプです。

何を考えているのかは分かりやすいですが、周囲と信頼関係を築くのは難しいでしょう。

ノン・アサーティブ(非主張)タイプ

言いたいことはあっても相手に遠慮して言葉を飲み込んでしまうタイプです。

相手のことを考えられるのは良いですが、ストレスを溜め込みやすく、本心をごまかしたり言い訳したりもするので、周囲が気を遣ってしまいます。

アサーティブ(理想的)タイプ

アサーションが理想とする、自分も相手も尊重する対等な関係から、自分の言いたいことを的確に表現できるタイプです。相手と主張や意見に違いがあっても、適切な妥協点や結論を導くのがアサーティブなあり方です。

アサーションでは、アグレッシブタイプとノン・アサーティブタイプをアサーティブタイプに導くことを目的として、トレーニングが進められます。

3.アサーションのトレーニング方法

それでは、アサーションを習得するための具体的なトレーニング方法について、3つご紹介します。

3-1.DESC法

DESC法とは、言いたいことを4ステップで伝えることで、相手に納得感をもってもらいながら、自分の主張を伝える方法です。妥協点を示すことで、衝突を回避しながら、納得性の高い結論へと繋げることができます。

D…describe  客観的な事実      :客観的な事実や状況を整理して説明する

E…express/explain 表現・説明:自分の考えや感情を伝える

S…suggest/specify 提案    : 解決策を具体的に提案する

C…consequence 選択肢           :提案がイエス/ノーの場合の選択肢を示す

では、具体例を見てみましょう。

例)

上司から「この報告書を明日までに頼む」と言われた。自分も明日まで忙しく、とても手がまわらないのだが、上司の命令を断ってはいけないと思い、自分の状況を説明できないまま、引き受けてしまった。

このケースをDESC法を用いて、上司に自分の状況を伝えるとすると、

D(客観的な事実)報告書を作成する時間がとれなさそうだ

E(表現・説明) 仕事は受けたいが、結局迷惑をかけることになる

S(提案)    いつまでなら可能か、別の人に全部/一部任せていいか

C(選択肢)   提案の内容でOKなら、報告書を作成できる

3-2.アイメッセージ

わたしたちが、相手を非難したり注意したりするとき、「あなたは〇〇だ」「なぜあなたは〇〇なのか」「(あなたが)〇〇しなさい」と相手を主語にして伝えています。これをユー(You)メッセージといいます。ユーメッセージを言われた側は、否定されたり、強制された感覚を持ち、反発する感情が湧きやすくなります。一方、アイメッセージは自分を主語にして自分の率直な気持ちを伝えます。

例えば、進捗報告をあまりしない部下に対して、「なぜ(あなたは)こまめに報告をあげないの?」というのではなく、「(わたしは)うまくいっているか心配なのよ」と伝えます。すると、相手の領域まで踏み込むことがないので、対等な関係のやり取りができます。

ただ、なんでもわたしを主語にすればいいのではなく、「〇〇するべきだと私は思う」「わたしは〇〇が嫌だ」「わたしは〇〇だと感じる、だから〇〇しなさい」などの言い回しは、ユーメッセージに私をつけているだけなので、区別しましょう。

3-3.非言語的アサーション

コミュニケーションに言語的・非言語的なものがあるように、アサーションにも非言語的なものがあります。

言語的なアサーションがある程度できても、非言語レベルのアサーションが伴わないと、真のアサーションとは言えません。非言語的表現が、ときによっては言葉表現よりも強力な場合があるのです。

・どこを見るか?(目を合わせすぎると攻撃的にうつる可能性がある)

・どんな表情か?(不自然な笑顔になっていないか)

・どんな姿勢や動作か?(猫背や腕組みなど)

・どんな服装か?(着ている服の形や色、スタイルによって、印象が変わる)

・自分はどんな声か?(声の大きさ、話す速さ、簡潔で率直な表現か)

・あいさつの仕方(お辞儀の仕方、手の握り方など、国や文化によって違いがある)

4.まとめ

アサーションについてご紹介しましたが、やはり実践していかないと身についていきません。まずは、いま自分の気持ちを伝えられていない人を思い浮かべ、実際にどのように対応するかイメージしてみるといいかもしれません。

いままでのコミュニケーションパターンを改善していくわけなので、アサーションは多少なりとも勇気が必要な取り組みだと思います。その際は、アサーションを行う上で大切な心構えとして上げられている、

  • 率 直 :思いを率直に表現する
  • 誠 実 :誠実に接する
  • 対 等 :自分と相手は対等であることを認める
  • 自己責任:表現することは自己責任と理解する

の4つを意識して、行動に移していただければと思います。

そして個々の取り組みにとどまらず、全社的にアサーションのトレーニング・研修を行い、風通しの良い組織を目指していきたいものです。

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